夏の思い出…

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 「一人なんて珍しいわね…今日は相棒はどうしたのよ?」  テキパキとカウンターで手を動かす沖田…こうして見ればカッコいいお兄さんなんだが…  「そんなに見つめられたら照れるわよ…今夜イッちゃう?」  ブンブンと全力で首を振る九郎の前に『ブラッディメアリー』が出される…  赤い色がなんとも言えない雰囲気をかもしだしていた…  「どうせ何かあったんでしょ?安心して潰れなさい」  アンタの目の前じゃ絶対に潰れん!  そんな心の格闘をしているとドアのベルが鳴った…一組のカップルのようだ…   ん?あの男の人は…アパートの隣の鈴木三樹さん…相手は…知らない若い女の子…浮気!?  仲良く席に座った…そうしてるとホラ…勢いよくドアが開き入ってきたのは…奥様…佐乃さん…  腰が入ったミドルキックが横っ面に入って…吹っ飛ぶ三樹さん…  首根っこ捕まれてご帰宅…今夜もうるさいな…
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