夏の思い出…

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 あの日から…四人で会うことが多くなった…  とはいってもヴァールハイトのアンポンタンとパーフュームのデートに付いて行ってるだけなのだが…必然的にローザと二人になる…ぎこちない時間が過ぎていく…  「なぁ…海でもいかねぇか?」  ヴァールハイトが夏休みの計画について熱弁をふるいだす…  「今年の夏は海で暴れるぞ!泊まり掛けの旅行だ!いいだろ九郎!」  お前らだけで行けよ…とか思ってみたが…暇である…夏休みの予定など全くもってない…  「なぁ…予定も何もないだろ?九郎!」  心を読むなバカ!!  「だとすりゃホテル予約しなきゃなんねぇだろ?今からで間に合うのか?」  我ながらまともな質問…  ニヤリとヴァールハイトが笑う…  「うちの別荘があるだろ?ホテル予約はいらねえよ」  トントン拍子で話が進み九郎とローザに強制参加が義務づけられた…
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