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カウンターに突っ伏す九郎の目の前に小皿が置かれる…皿の上には赤黒く丸い物体…
「梅干し…なんで?」
ジロリと九郎を睨むマスター…
口に放り込むと酸っぱさが口の中を占領する…
「ウマイけど酸っぱ!」
フッ…とかすかにマスターが笑ったような気がした…
「青春の味…と言えばいいか…この梅のように長い年月我慢して付け込めば最高の味になる…」
はぃ?何のこと?
それ以上マスターは喋らなかった…九郎がこの意味を分かるまではまだ大分時間が必要である…
マスターである永倉に礼を言い店を出る九郎…
「次はどこに行くかな…」
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