10人が本棚に入れています
本棚に追加
その瞬間、みんなの顔がこわばっていくのが分かった。
「…冗談でしょ?」
涙を流して言う女の子。
もう、誰がダレだかわからないよ…。
「私は…
誰?」
そう言ったのと同時に白衣を着た先生が入って来た。
「瀬戸さん。
調子はどうですか?」
…瀬戸さんって誰。
きっと流れ的に私の名前は瀬戸…朔斗?
男みたいな名前だな…。
1人1人私の周りにいる人を見るが、誰も分からない。
「先生…
こいつ俺等の事、誰?だって。」
ゆっくりと口を開いた男子。
「…診察を始めるから、みんなは席を外してくれるかな…?。」
そう言うと看護婦がみんなを外へと連れて行った。
個室の部屋に、先生と2人きり、窓からは爽快な青空が見えた。
最初のコメントを投稿しよう!