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その宿題の期限は1週間でした。学校から出された宿題の作文用紙をカバンに入れ帰る途中、複雑な思いでいっぱいでした…
何て書いていいのか全くわからず悩んでしまって何の考えも出てきませんでした…
すごく嫌な気持ちでいっぱいでそんな思いを抱きながら歩いていたその時…急に雨が降ってきたのを覚えています。
雨が降りしきる中、かすか先に兄を発見したので兄の元へ走り出した時、その隣には傘を片手に持つ母が見えたのです。僕は自然と足が止まってしまい立ち止まってしまいました。そして母は兄に傘を渡し一緒に家の方へ歩き出してしまい僕は雨に濡れながらうつむきながらゆっくり歩き出し家に向かいました…途中で友達のお母さんが車で友達を迎えに行った帰り道で僕を見つけてくれ、
「リョウくん送ってってあげるから車に乗って、風邪ひくと大変だから」
と声を掛けてくれ僕は車に乗せてもらいました。
僕は車の中で何も話す事ができずただ母が兄に傘を渡して一緒に家に帰って行く光景だけが頭から離れずボッーと窓の外を見ているだけでした…
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