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すると母は、
「お母さんじゃなくてお父さんなの?」
と兄に話していました。僕は自分の宿題の作文がお母さんだって言う事を素直に自分から言う事ができませんでした…
すると母は僕に、
「リョウは宿題ないの?」
と聞かれ母に戸惑いながら言いました。
「僕がお母さんの作文書くんだよ」
って笑顔で母に言うと母は、
「そう…リョウが書くんだ…でっ、何て書くの?」
と母に聞かれ僕はすぐに言葉が出てきませんでした…何故なら僕の中の母はいつでも兄の事ばかりで僕には構ってくれず冷たいという姿しか写ってなかったからです…
すると母は、
「変な事書いて恥をかかせないでよ…お母さんなんだから…」
と言いました。僕はうつむきながら、
「うん」
と一言だけを母に返しただけでした…
その頃はまだ兄と一緒の部屋だったので部屋に戻り机に向かい椅子に座りカバンから宿題の作文用紙を取り出して机の上に広げました。
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