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それから母を憎む気持ちが少しずつ大きくなりはじめたある日、授業参観日がやってきました。僕は先生に当てられないかヒヤヒヤしていました。教室の後ろにはみんなのお母さん達が並びたくさんいました。そんな中お母さんを探している自分がいました。
やっぱり来てくれない…どうせ兄ちゃんのとこにずっといるんだぁ…
と思っていました。先生からも当てられる事はなく授業参観は終わりました。
僕は帰り道、いつもの公園に寄り一人でいると、母と兄が手を繋いで家に帰って行く姿が目に入ってきました。
僕はまた涙が自然と溢れ出し泣いてしまいました。この時僕は母を憎む気持ちと自分を責め続けたのを覚えています。
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