チェーンメール

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『たぶん生まれたかったんでしょう…。この世に生まれてくるはずだったのに、生まれる前に命を失った。抵抗する事も出来ないまま…殺された。だから生きている者全てに怨みを持ってるんだと思う』 幾度も繰り返す呪いと恐怖。 恵美は、真理が死んだ後ケータイを手放した。 チェーンメールが送られてきてしまえば、その先に待っているものは“死”。 『もう…大切な人を失うなんて事だけはしたくないの…だからあんたには関わって欲しくなかった。』 肩を震わせる恵美を、真奈美は小さく感じた。 いつも威勢を張っている母の裏側を知ってしまった。 そんな辛い過去があったのか…。 『ママ…』 真奈美は、肩を震わせ泣き続ける恵美を抱きしめた。 『話してくれて…ありがとう』 そう言うと、真奈美は自分の部屋に戻った。 (呪いって…信じてなかったけど本当にあるんだ…) 真奈美は、ベットに倒れ込むと、仰向けの体制で天井を見つめながら考え事をしていた。 (呪いで人が死ぬ…終わったはずの呪いが蘇る…) 『う~~ん…!』 真奈美は、いくら考えても理解出来ないため、両手で頭を抱えた。
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