第2の呪い

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『ちょっと!由紀?!』 真奈美が焦って由紀の体を揺すると、由紀はハッと我に帰った。 『あ…真奈美。おはよ…』 由紀が力無く挨拶をした。 真奈美の存在に気付いていなかったようだ。 『…みんなどうしたの?なんでこんなに暗いわけ?』 何も知らない真奈美が由紀に聞く。 由紀の瞳には、今にも溢れだしそうな程の涙が溜まっていた。 『和也が…死んだ』 和也とは、真奈美と由紀のクラスメート。 2人は、和也と仲が良かった。 『嘘…でしょ……?』 全身から力が抜け、真奈美はその場に座り込んだ。 『呪いだよ…これが…本当の呪い……』 由紀はブツブツと呟いていた。 すると、そこに2人の男が近づいてきた。 『真奈美…』 『裕介…和也が死んだって本当なの…?』 裕介は、前髪で顔を隠し俯いた。 裕介の代わりに、もう一人の男が答えた。 『マジだよ…信じたくないかもしれないけど…昨日死んだって。俺、あいつの母ちゃんから電話がきてさ…』 『伸二………』 伸二の言葉に、真奈美の瞳から溢れた涙が零れ落ちた。 真奈美は、和也の事が好きだったのだ。
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