6187人が本棚に入れています
本棚に追加
和也の死をただ黙って見過ごす事が嫌だった。
4人は“復讐計画”を立てる事にした。
…だが、呪いのチェンメについての情報があまりなかったため、まずは手分けして情報を集める事にした。
真奈美と裕介は図書室へ。
由紀と伸二は視聴覚室へと向かった。
『ねぇ、裕介…』
図書室へ向かっている途中、真奈美が裕介に質問をした。
『裕介はさぁ…和也に呪いのチェンメが送られてきた事知ってたの?』
真奈美の質問に対し、裕介は少し戸惑った。
『………うん、知ってたよ』
『なんで…教えてくれなかったの?』
戸惑う祐介を尻目に、真奈美は次々と質問攻めをした。
『…ごめん……』
裕介は、俯きながら小さく謝った。
『……なんか空気重くなっちゃったね。図書室で情報集まるといいね』
真奈美は、気を遣って明るく振る舞った。
『無理…すんなよ……』
裕介には、真奈美が空元気だという事がすぐに解った。
裕介は、ずっと真奈美に片想いをしていた。
真奈美が和也を好きだと知っていたが、裕介は人知れず真奈美を想い続けていた。
『裕介……あたし…和也がいないと無理だ……』
そう言って、真奈美は廊下で泣き崩れた。
最初のコメントを投稿しよう!