6187人が本棚に入れています
本棚に追加
『ねぇねぇ、真奈美のお母さんってさ、ここの卒業生なんでしょ?』
由紀が真奈美に質問をした。
真奈美が頷くと、由紀が顔をニヤつかせながら言った。
『じゃあさ~その頃にも呪いのチェンメがあったかどうか、今日帰ったら聞いてみて♪結果はメールで報告してね』
わくわくさせているのが真奈美にはすぐにわかった。
由紀は怖い話やグロテスクな映画が大好きなのだ。
こういった事件が身近にあれば、首をつっこみたくなる気持ちも、わからなくはない。
『いいよ。その後メールで教えるから』
由紀がさらに笑顔になる。
相当嬉しいようだ。
放課後、真奈美は由紀に『マック行かない?』と誘ったが、『報告してくれたら今度おごるから』と由紀に言われたため、真奈美はしぶしぶ家に帰る事にした。
『ただいま~』
鞄を投げ、ソファーにもたれ掛かる真奈美。
すると、恵美は買い物に行っていたのか、大きな買い物袋を両手に下げて外から帰ってきた。
『制服シワんなるよ~!早く着替えな』
真奈美は力なく返事をした後、制服から私服に着替えた。
そして、真奈美は恵美に質問をした。
『ママ、呪いのチェンメって知ってる?』
最初のコメントを投稿しよう!