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買い物袋から買った商品を取り出していた恵美がビクッ…と体を反応させ振り向いた。
『…なんであんたが知ってんのよ』
恵美が血相を変え、真奈美に聞く。
事情を話すと恵美の体が震え始めた。
『…その話はしないで』
恵美がそう言うと、様子がおかしい事に気付いた真奈美が恵美の元へ近寄る。
『なんで?』
真奈美が無神経にも近い質問をした。
『…いいから。あんた…それに首つっこむんじゃないよ』
そう言うと、恵美は向きを戻し商品を冷蔵庫に入れ始めた。
その後、真奈美が何を質問しても恵美は口を開かなかった。
真奈美は由紀に報告しようか迷ったが、一応報告する事にした。
メールを打つのが面倒だったため、電話を掛けた。
プルルル…
『もしもし真奈美?』
由紀はワンコールで出た。
報告を楽しみにしていた証拠だ。
『一応ママに聞いたよ』
すると、興奮気味の由紀が『どうだった?』と真奈美に聞く。
『ママ…様子がおかしかった。何か隠してるみたいな…で、首つっこむなって言われた』
一通り報告をすると由紀が『今から出て来れない?』と、真奈美を呼び出した。
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