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『……………』
由紀が話す事に対し、無言の真奈美に由紀が続ける。
『気になるしさ…真奈美はママに止められたんでしょ?あたし1人で調べるから大丈夫』
そう言って由紀はベンチを立った。
『由紀…』
真奈美が小さく呟いた。
『あたしも…一緒に調べるよ。あんた1人だったらなんか心配だし』
真奈美の優しさに由紀は微笑んだ。
『ありがと。じゃあ…また明日ね』
2人は手を振り、その場で別れた。
真奈美は家路につくと、恵美に何度か質問したが、その度恵美に叱られた。
呪いのチェーンメール。
噂が真実となって人々に恐怖をもたらす。
過去に死んだ者も数知れず、真奈美の学校の生徒も実際に死んでいる。
『ママ~なんで黙ってるの?知ってるんだったら何か教えてくれてもいいのに』
真奈美は懲りずに恵美に付きまとう。
『あんたは知らなくていいの。知らない方が…身のためだと思いな』
恵美は真奈美の顔も見ずに食器を洗いながら答える。
恵美の行動にたまり兼ねた真奈美が目付きを変えて呟いた。
『…なにか隠してる。本当はママ関わってたんじゃないの?』
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