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キーンコーンカーンコーン♪♪
授業を終えた高校生が続々帰っていく。
サキトもアメナのいる病院に行くため帰っていると、
ポンッ!!
後ろから肩を叩かれる。
「よっ!!」
振り向くとそこにはサキトの親友コウシがいた。
サ「…よぉ…」
コ「んだよ、元気ねぇなぁ。…まだアメナちゃんの調子良くならないのか?」
サ「…良くなるどころか悪化してる……ったく、真冬にノースリで走り回ってても風邪のひとつもひかない奴だったのよぉ…」
そう言うと頭をかく。
コ「あぁ。 あったな
、そんなことも。…確かアメナちゃんに負けず対抗したお前が風邪引いてこっぴどく怒られたこ…」
サ「むっ、昔の話だろ!!忘れろ!!」
恥ずかしそうに怒るサキト。
コ「はいはい。」
コウシ笑いながら耳を塞ぐ。
サ「…そんな奴が高熱にうなされてもう5日目だし。…あいつ…もしかしたら本当に…」
「大丈夫だって!!その内絶対治るって!!」
(アメナが病気にかかってからだ…
1日がこんなに長くて息苦しいものだと思うようになったのは…昔は何もしなくても進んでいく時間に退屈さを感じていたけど…今は…)
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