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「珠里――――!!!!」
土方は叫び珠里元へ駆け出した。すると刀をさした者はザクッと抜き、その拍子に桜のように血が舞う。サラよりもはやく劉がガクンッと倒れ、地面が赤く染まっていく。
「クッ…………」
よろけた瞬間に誰かに支えられた。
「ひ……じ…か…たさ…ん?」
口から血を流し自分の名を呼ぶ珠里を抱きしめる土方。
「珠里!!……丞!こい!」
スタッと山崎が降りてくる。だが、山崎の手を珠里は拒否する。
「嬢ちゃんなにしてんねん!
はよう!」
山崎が手を伸ばすが、
「いらない。
心臓に刺さってない」
「心臓に刺さってないからって
大丈夫なわけないやろ!!」
馬鹿かと叫びたくなる気持ちを抑える。すると足元で倒れていた劉が刺した人物を睨んだ。
「あ、んた…………」
「あ―あ―。劉、お前はもう少
し使えるかと思ってたよ」
と顔を隠していたいた布を取るとそこには―――……
「残念」
と笑う
「「鷲崎!!!?」」
佐々木が送り込んだ鷲崎 連であった。
「ッ―――――!」
(チッ)
サラは心の中で舌打ちした。
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