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どのくらいたったかな。
たぶんそんなにはたっていないと思う。ふーっと息を吐き出して、座っていた体を起こした。
すると目の前に3歳くらいの女の子が泣きそうな顔であたしを見ていた。あどけない言葉であたしに声をかけた。
「いたいいたい?おねえちゃんいたいいたい?」
女の子はどうやらあたしが怪我をしたのだと思ったみたいだ。
あたしは涙をぬぐい笑顔で言った。
「あはは、ごめんねー。お姉ちゃんどこも痛くないよー。」
両手をひらひらとさせながら怪我をしてないことを伝える。
「いたいいたいじゃない?」
「うん、大丈夫(笑)。お姉ちゃんねー、悲しくて泣いてたんだぁ…」
小さい子供に言っても分からないと思いながら小さい女の子の質問に答えた。
答えながら、確かに悲しくて痛いよなぁと思った。ふと辺りを見渡すと祐介の家の近くの公園だった。
ここは…
この公園は祐介と出会い別れた場所でもあった。
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