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！！！
あたしは思い出した。
倒れる直前に眼を開けたことを。
黒い人影があたしに向かってぶつかったような気がしたけど強い衝撃があってそこで記憶が終わっている。あの人影は恵だったんだ！あたしを庇ったの？！
「リ…リツ子？恵は？恵は今どこ？？？あたしの……せいだ！」
「落ち着きなさいよ！まだ死んでないから！……いま集中治療室で手術してるんだから……」
あたしとリツ子は抱き合った。
手術が終わるのをあたしたちは祈るように待つ。
あのときみた人影は恵だったんだね。後ろから追い掛けてくれてたんだね…。
恵……ごめん、ほんとうにごめんなさい。
勝手な行動が招いてしまった。
お願い……
死なないで………！
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