告白。~遙香~

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🎶キーンコーンカーンコーン🎶 『六時間目ある時辛いね』 六時間目終わりのチャイムと同時に美由紀が本当にダルそうに話しかけてくる。 私は笑って答える。 『まあね~。でも私ら、部活ないだけマシだよ。』 廊下ですれ違うときも、先輩が通りすぎるまで、『おはようございます。おはようございます…』と言い続けたりしないといけない、理不尽な先輩後輩の上下関係に疲れた私達は(というより馬鹿らしくなった)バスケ部を1年の終わりに1年生10人まとめて辞めた。 それから晴れて帰宅部! ガラッ。 教室のドアから竜也が顔出した。 『おい。美由紀、帰るぞ~』 『うん。分かったぁ。遙香ぁ。一緒に帰る?』 …そんなお邪魔はできません…。 『ちょっと寄るとこあるし、美由紀達先に帰ってて』 『そう?じゃあ、又ね!』
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