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………。
プッ(笑)
おもしれえヤツ!!
俺は走り去って行く小さな背中を見て吹き出した。
アイツ、こないだ二人でジャージで走って来てちょっと話したヤツだよな…。
派手なよく喋る女と、もう一人、目の大きな、おとなしそうな女がいたっけ…。
何か遠くを見透かすような瞳にちょっと、ドキッとしたのを思い出した。
『それにしても、見た目と違っておもしれえなあの子…。いきなり好きですって…(笑)』
俺が思わず一人言をつぶやいてると、
『おい篤ー!帰ろうぜっ』
ツレの祐希が後ろから俺を呼んだ。
『おぅ。帰るか~』
『ん?って篤、お前なんでニヤニヤしてんの?』
『べ~つにっ(笑)』
俺は妙におかしくて、ニヤニヤ笑い浮かべたまま、祐希と帰った。
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