おもしれえヤツ!! ~篤~

2/3
前へ
/25ページ
次へ
………。 プッ(笑) おもしれえヤツ!! 俺は走り去って行く小さな背中を見て吹き出した。 アイツ、こないだ二人でジャージで走って来てちょっと話したヤツだよな…。 派手なよく喋る女と、もう一人、目の大きな、おとなしそうな女がいたっけ…。 何か遠くを見透かすような瞳にちょっと、ドキッとしたのを思い出した。 『それにしても、見た目と違っておもしれえなあの子…。いきなり好きですって…(笑)』 俺が思わず一人言をつぶやいてると、 『おい篤ー!帰ろうぜっ』 ツレの祐希が後ろから俺を呼んだ。 『おぅ。帰るか~』 『ん?って篤、お前なんでニヤニヤしてんの?』 『べ~つにっ(笑)』 俺は妙におかしくて、ニヤニヤ笑い浮かべたまま、祐希と帰った。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加