2人が本棚に入れています
本棚に追加
『おう、こけんなよっ(笑)』
小林先輩のその声に、非常階段にいたヤンキーの3年達がわ~っと笑った…。中の一人、金髪ロン毛の人がラジカセのボタンを押して、オレンジレンジの『花』のメロディがピタリと止まった…。
…体育の授業にはちょっと遅刻した。
でも私、さっきから、なんか胸がドキドキしておかしい…。
『花』のメロディと小林先輩の姿、頭から離れない。
長めのサラサラの髪。切長の大きな黒い目。笑うと、フッと優しく細くなる瞳…。
マジ?!変なの、私!
だって小林先輩、近くで見たの初めて。
すっごいドキドキした…。
え~っ?!
私、惚れたかも!
好きなタイプかも?
最初のコメントを投稿しよう!