プロローグ

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夜。 当たり前の事だが辺りは暗い闇に覆われており、音といえばフクロウやらカエルやらが鳴いている『声』のみ。 そんな中、一人の少年が物陰に隠れ外の様子を伺っていた。 「(あの親父にはいい加減ムカついた。 絶対に家出してやる…!!)」 とは思うものの、兵士が見張りをしておりスンナリと外に出る事は出来ない、 だからといって、何の罪もない人に暴力を振るうのは気が重い。 「(さて、どうするか。) あ…何やってんだ、俺…。 魔術で姿隠せばいいじゃん。」 ボソりと呟く。 かくして彼は家出…もとい、自由を手に入れたのだった。  
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