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そうなのだ。
錬金術師と補助魔術師…。
少し組み合わせが悪かった。
「……ふむ。」
一つだけ手はある。
俺だって魔術師だ、一応錬金術は出来る。
俺は錬金術。
カイトは槍使い。
アイルが遠距離の変な鎖使い。
リディアが代わりに魔術師になって、カレナはそのまま格闘家。
この組み合わせで、アラミン達の誰かが遠距離を出来れば問題はなくなる。
「誰か遠距離出来る人居る?」
その問い掛けに、リースが応える。
「残念だが、あたし達には居ないよ。
ディル達みたいにオールマイティーじゃないからね。」
リースは嫌味を言った訳じゃない。
一つの事を成し遂げるリース達は凄いと思う。
「そっかー。
……あ。武器使わなきゃいいんだ。」
唐突に言った俺に皆が驚く。
魔術のみの組み手なら、俺が錬金術を使う必要もないし…皆のレベルならアラミン達に少しくらいなら対抗出来るかもしれない。
「魔術のみってのは?
魔術なら全員使えるしさ♪」
するとアラミンが少し考えて、リース達にそれでいいか聞いていた。
武器の手合わせはまた今度すればいい。
「あたしは構わないよ。」
「私もです。」
「私もだ。」
「俺もいいぜ!!」
全員が了承する。
アイル達には聞かなかったが、きっと賛成してるだろう。
「じゃ俺は誰と組もうかなー♪」
せっかく先輩が相手をしてくれるんだ、アラミンやアイル達じゃない人と組みたい。
「ディル、私と組まないか。」
するとレナードが挙手してくれた。
カイトはイリス、リースはカレナ。
アイルはアラミン、リディアはイルカと組む事になった。
「「お手柔らかに。」」
それだけ言って互いに距離を取る。
さて…レナードのお手並み、拝見しますかね。
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