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「なぁアイル…。
あっちスゲェ事んなってねぇか?
『フレイム・ウォール』」
ディルを見つめるカイト。
そんなカイトを見つめるカレナ。
オレは同意を求めてアイルに尋ねる。
「そうですねー…。
カレナさんの気持ちを知ってますから、余計に痛々しい風景です。
『エア・スラッシュ』」
アイルとオレは、魔術を放ちながらも視線をカイト達に向けていた。
カイトは組み手に集中する事にしたみたいだぜ。
「カレナ…嫉妬の対象が男だぜ。
『ヒート・テール』」
遠巻きに見ながらも、眉間に皺を寄せるカレナにぼそりと呟く。
「それくらい、カイトさんとディルさんが仲良いって事です。
『エア・フロウ』」
ふと、視線を感じてリディアを見る。
リディアもまた、カレナ達が気になっていたみたいだ。
「リディアさんも気になるみたいですね。
……唯一、気にしてないのはディルさんだけみたいです。」
天真爛漫、傍若無人、我が道を突き進むディル。
振り回されているのはオレ達か。
「仕方ねぇな…今度カレナにカイトとデートさせてやっか!!
『ヴォルテール・ブラスト』」
「ちょ…それ最上級魔術ですよ?!!
『フラン・フロウ・フレイバー』!!!」
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――――ゴーン..ゴーン...
授業終了の鐘が鳴る。
俺達は一度集まって、先輩達と交流を深めていた。
「あら、レナード。
あんたボロボロじゃない。」
所々ローブが破れて、土…泥だらけになっているレナードにリースが笑う。
「完敗に惨敗だ。
ディルは本当に素晴らしいぞ。」
そう言うレナードに、アラミンとアイル達は首を縦に振っていた。
俺は苦笑してそれを見ている。
「前から気になっていたんですが…。
『追加発動』と『効果発動』って??
良かったら教えて下さい。」
本当に気になるのか、俺に尋ねてくる。
そんなアイルに、俺は事細かに教える。
「『追加発動』は最初に放った魔術の追加効果って考えたらいいよ。
『効果発動』はその魔術の効果。
つまりだ…
発動する魔術。
その『効果』が追加効果。
追加効果に付いている『効果』
それが『効果発動』…って分かる?」
首を横に振るアイル。
俺は少し考えて再び口を開く。
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