試験

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「ちょ…ちょっと待ちなさい!!」 「シュヴァルト先生をそんな…!!」 「いいのかお前たち…?!」 「それは失礼では…!!」 リース、イルカ、レナード、イリスの順にシューちゃんと言った俺達に待ったをかける。 「かまわん。 『おりがみ部』の部員だからな。 お前達もそう呼びたければ『おりがみ部』に入部しろ。」 そう言って部員の勧誘をする。 リース達は何かを諦めたような顔をしていた。 「入部届を俺かシューちゃん、エイタン…エイト副生徒会長に渡してくれな♪ っと、じゃあ黒徒と騎士を決めるか。」 代表として俺はアイルを行かせた。 いっつも俺かカイトだから、たまには違う人でもいいだろ。 「「さーいしょはぐー!!」」 じゃんけんほい。 「勝ちましたー♪ 黒徒でいいですか?」 ナイスアイル!! 俺達は頷いて、それぞれの持っているハンカチを腕に着ける。 「制限時間は20分。 騎士は10秒待つ事…オレはここから動かないが、騎士はオレから必ず5メートルは近付かない事。 あと、ハンカチを取られた黒徒は騎士に。 黒徒を追いかけろ。 以上、準備はいいか?」 俺達は頷くと、逃げる準備をした。 何かワクワクしてきたぁぁあ♪ 「究極の鬼ごっこ、魔鬼ごっこ開始!!」 号令と共に俺達は走って逃げる。 突然走ってきた俺に驚く他の生徒達。 エリシア達も驚いていた。 「あんた達…何やってるの?」 「「魔鬼ごっこ!!」」 それだけ言うと走って立ち去る。 というかカイトが付いて来てるし。 「何か楽しいなっ!!」 笑顔でそう言う俺にカイトも笑顔で頷いていた。 「見つけたぜ二人共!!」 超速度で追いかけてくるアラミン。 風の強化魔術を足に施しているみたい。 俺は走りながらアラミンの方を向いて魔術を唱える。 「『我が道ここにあり  堕ちろ氷の刃  フリーズ・レイン』!!!」 アラミンの頭上から氷の矢が降り注ぐ。 そこでアラミンは少し足を止めた。 「何のこれしき!! 『火炎撃』!! って逃がすかぁぁあ!!!」 火の魔術を剣に纏い、氷の刃を一蹴する。 が、俺は足留めの為に魔術を放っていたのでスタコラスタコラととんずらした。 「何で俺を追っかけるんだぁぁあ?!! カイトを追っかけろよぉお!!」 「逃がすかぁぁあ!!」 俺とは逆方向に逃げたカイトを追いかけず、俺を追っかけてくるアラミン。 他の人なら巻けるのにι
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