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とりあえず、歌うだけ歌ってトイレに立とうとして気がついた。
市原とタクがいない………………。
(アイツ………告ることにしたって、言ってたもんな………)
部屋を出て、トイレに向かった。
廊下の角を曲がりかけたとこで、タクの声に足を止めた。
「……俺でいいのか?って、改めて聞くのも…………」
あぁ、そうだった……。
アイツら、相思相愛だったっけ………。
「タクだから………好きんなったんだよ??」
嫌なくらい、❤が飛び交ってそうな空間になっていた。。
「おい、盛り上がってるとこ悪いんだけど、トイレくらい行かせろやい。」
俺の声に気付いて、慌てて2人が離れる。
「ケンジ、聞いて……」
「なんだ?聞かれたらまずい会話でもしてたのか??」
聞いてたというより、聞こえてしまったもんは仕方ないんだが、とりあえずトイレに向かった。
誰もいないのを確認して………わかっていたこととはいえ、落ち込んだ。
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