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ガラ…
「滋!」
綺麗で長い黒髪をなびかせて沙羅は走って来た。
「沙羅!あたしらクラス一緒だよ!今日は朝から最高に嬉しい!」
「私も滋の名前が4組にあった時、嬉しくて仕方なかったよ!」
そんな時あたしはある事を思い出した。
「あれ?ナオ君はまだ来てないの?クラス一緒だよね?」
ナオ君にはまだ会った事がなかった。風邪を引いて入学式に来れなかったんだ。
沙羅とナオ君は中学が違ったため遠距離恋愛をしていた。
「あ~…ナオならさっき遅れるって連絡あった。なんか寝坊したんだって。それにネクタイがない!って言ってた。」
「ははは。もぅ早速寝坊かよ!(笑)初日に遅刻ってナオ君かなり余裕だね。」
「本当にね…彼女として恥ずかしいよ。」
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