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豆乳だけなら飲むかもしれないと、頭を軽く支えて、温めた調整豆乳をスプーンで口に流し込む。
こくんとノドがなって、シュンは自力で身体を起こす。
よかった!!飲んでくれた!
でも結局、飲んだのはスプーンで5回分だけだった。
昨日は水さえ飲まなかったから、たったそれだけでも、私を少しホッとさせてくれた。
友達との約束の時間が近付いている。
断ろうかとも思った。
でも結婚前の忙しい時期に、時間をあけてくれたのに行かないなんてできない。
それに今日と明日は、母も仕事は休みだから、私がいなくても心配ない。
うん、わかってる…
これはただの言い訳だってこと。
こんな時に遊びに行くなんて、何考えてたんだろう。
今思うと、きっと私は逃げたんだ。
ついこの間まで元気に走り回っていたシュンと、ここにいる横になったまま動けずにいるシュンとのギャップから。
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