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私は、ドアにぶつかったのに驚いて、
その場からに逃げ出したんだ。
息を切らせて外の水飲み場まで
思いっきり走って行って顔を洗った。
橘君の笑顔を思い出したら
凄くドキドキして顔が熱い。
胸も苦しいよ。
思い切り走ったからかな?と思ったけれど
...なんだか違う痛みみたい。
しばらくそこで呆然と
立ち尽くしてた…。
別に何か考えてた訳じゃなくて
凄く恥ずかしい気持ちでいっぱいになったんだよね。
それから、教室に戻ったけど
……もう誰もいなかった。
私は、おもむろに教室のカーテンにくるまって
目を閉じてみたんだ。
甘い香水の匂いがして、なんだか切ない気持ちになったよ。
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