47人が本棚に入れています
本棚に追加
教室に入って胸が高鳴った。
窓際の席に花ちゃん。
その隣に橘君が座ってた。
いつもと同じ風景なのに、
今日はいつもと勝手が違う。
私の胸はドキドキして、
顔が熱くなったから。
それにね、どうしても目が
橘君を追ってしまう……。
藍子
『やっぱり文紀おかしいザマス!
顔がオカシイザマス!
熱でもあるんじゃありまてんか!』
紫乃
『藍子たん…くだらない事言わずに
席につきなさい。本当あんた疲れるわ。』
文紀
『それでも僕はやってない!!』
藍子
『ダメ!やり直し!0点!
てか、いつも通りだわ!良かったザマス!』
紫乃ちゃんの前の席が橘君。
私は通路を挟んで紫乃ちゃんの右隣。
私の右隣は藍子。
私達は小学校から一緒だったけど
同じクラスになったのは初めてだったんだ。
紫乃ちゃんの日課は、橘君をからかう事なんだよ。
振り向いて、困った顔をする橘君を
凄く気に入っているんだってさ。
私は、橘君の斜め後ろから彼を見ていたよ。
なんだか幸せな気持ちになれるから。
最初のコメントを投稿しよう!