恋をした。

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  教室に入って胸が高鳴った。 窓際の席に花ちゃん。 その隣に橘君が座ってた。 いつもと同じ風景なのに、 今日はいつもと勝手が違う。 私の胸はドキドキして、 顔が熱くなったから。 それにね、どうしても目が 橘君を追ってしまう……。 藍子 『やっぱり文紀おかしいザマス! 顔がオカシイザマス! 熱でもあるんじゃありまてんか!』 紫乃 『藍子たん…くだらない事言わずに 席につきなさい。本当あんた疲れるわ。』 文紀 『それでも僕はやってない!!』 藍子 『ダメ!やり直し!0点! てか、いつも通りだわ!良かったザマス!』 紫乃ちゃんの前の席が橘君。 私は通路を挟んで紫乃ちゃんの右隣。 私の右隣は藍子。 私達は小学校から一緒だったけど 同じクラスになったのは初めてだったんだ。 紫乃ちゃんの日課は、橘君をからかう事なんだよ。 振り向いて、困った顔をする橘君を 凄く気に入っているんだってさ。 私は、橘君の斜め後ろから彼を見ていたよ。 なんだか幸せな気持ちになれるから。
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