52人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
ザァァァァァァァァ
雨にうたれ、寒さを耐えるようにダンボールの中で丸まってる捨てられた女の子がいた
…
オレは無言でそいつをお姫様抱っこする
「ちょっ…お前…なにすんのよ!?」
暴れる捨て子
でもオレはガッチリ掴んで離さない
「お前…オレが拾ってやるよ」
「ほえっ?」
オレがそう言った瞬間、女の子の顔は驚きに満ちた表情をしていた
…急にそいつは無言でオレの服を掴んで泣いていた
…ずっと待ってたんだろう
1人ぼっちのダンボールの中から救ってくれる人を
ずっと、悲しい思いをしてたんだな
オレもただ無言で、女の子をお姫様抱っこで家に運んだ
両手はふさがってたから傘は使えなかった
最初のコメントを投稿しよう!