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私は どうやら宇宙人に誘拐されたらしい
意識が朦朧としている為はっきりとは見えないが 宇宙人らしき者達に囲まれ自分の身体を弄られている
これが俗にいうｱﾌﾞﾀﾞｸｼｮﾝというやつか…
と 夢をみているかのように そんな事を考えていた
目が覚めると…
身体がウリ坊になっていた
私は自分に起こった出来事に恐怖を感じながらも
誰も居なくなった部屋から逃げ出し 外に踊り出た
しかし…そこは…
見たこともない風景だった
明らかに地球には存在しない建物と乗り物…
しかし 何よりも
私を愕然とさせたものは
街に溢れるウリ坊の集団だった
そこから先は覚えていない
気が付くと海の前に立っていた
地球には帰れるのか？
身体は元の姿に戻れるのか？
街から脱出したという事を認識した私は 少し安心しそんな事を考えていた…
だが…
ふと 目先を変えた瞬間
私は 認めたくないものを見てしまった
海の中から
顔と腕だけ出している
朽ちた自由の女神の姿を…
『ウリの惑星』 完
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