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「好きなんだよ。好きすぎてどうしていいかわからない」
「(なんで?)」
「…雪姫に告白されて、耳を疑った。入学当時から好きだった雪姫に、告白されるなんて思っても見なかった」
……え?
ちょっと待ってよ…
入学当時って…
あたし
桂のこと
知らなかったよ?
なんであたしを知ってるの?
「入学式、雪姫が新入生代表でステージに出たときに一目惚れしたんだ。だが、オレには遠い存在で手も足もでなかった。クラスも違うし部活も委員会も違って何も接点がなかった…でもクラスが変わって同じクラスになれて嬉しかった」
…桂?
「告白されたときオレでいいのか?って思った。でもオレだって好きなんだ、他のやつには渡したくないって思った」
「(それで?)」
「雪姫の存在がでかすぎてオレはおかしくなった。束縛しなきゃ気がおさまらなくて。でもそれじゃ、雪姫が幸せになれない。だからオレはなるべくエリザベスと一緒にいるようにしている」
「(そっか)」
「でもこんな日が続いて雪姫は幸せなのか?って」
桂
ごめんね?
あたしが気づいて
あげればよかったんだよね
桂も
不安だったんだよね?
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