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■ 廃墟 ■
早南(M)
「人は、人の傷を見たくない。だって自分の傷が痛くて、そんなの、関わりたくないから」
「だから辛くても、苦しくても、変なヤツって笑ってもらえるように努力してきた」
「努力してきた……つもりだった」
奏歌
『っく……お父さん……お母さん……っ』
早南(M)
「その傷は、どれくらい痛みを感じて、どれほど苦しかったんだろう。だから、」
早南
「勇者になる!」
早南(M)
「勇者になれば――」
早南
「俺は人を救えるんだ!」
アンネロッド
「フフフフフ、あら?人を救うの?アナタみたいな人間が?」
早南
「だ、だれだ!」
アンネロッド
「あぁ、きっと……きっと無理だわ。力さえないもの」
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