●勇者編●

6/18
前へ
/27ページ
次へ
■ 廃墟 ■ 早南(M) 「人は、人の傷を見たくない。だって自分の傷が痛くて、そんなの、関わりたくないから」 「だから辛くても、苦しくても、変なヤツって笑ってもらえるように努力してきた」 「努力してきた……つもりだった」 奏歌 『っく……お父さん……お母さん……っ』 早南(M) 「その傷は、どれくらい痛みを感じて、どれほど苦しかったんだろう。だから、」 早南 「勇者になる!」 早南(M) 「勇者になれば――」 早南 「俺は人を救えるんだ!」 アンネロッド 「フフフフフ、あら?人を救うの?アナタみたいな人間が?」 早南 「だ、だれだ!」 アンネロッド 「あぁ、きっと……きっと無理だわ。力さえないもの」
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加