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1549年
フランシスコ・ザビエル
スペイン宣教師
イエズス会への報告
「この国民は自分たちがこれまで接触してきた諸国民の中で最高に傑出した人々である。まだキリスト教化されていない国民で日本人ほどに優秀な者はない。彼らは総体的に親しみやすく、善良で悪意がない。……日本人は大概貧乏である。だが武士たると平民たるとを問わず、貧乏を恥だと思っている者は一人もいない」
「日本人は侮辱や嘲笑を黙って忍んでいるようなことは決してない。平民は武士に敬意を払う。同様に武士は誇りを持って領主に仕えている。領主への恭順は内面から発している。領主に反逆して受ける処罰の屈辱よりも、忠誠の美徳に欠けることが自分の名誉の否定になると考える、その名誉心の誇りが強いからである」
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