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「まだよ!何か撃つものは」
ドスランポスは小屋に入る直前に動きを止め辺りを見渡す。
すると何かに脅えるかのように態勢を低くして走り去って行く。
「助かった?のかな?」
「アーリ!大丈夫か!」
ボウガンから手を離し肩を大きく上下させながら息をしていた。
「これは、お前…」
後ろに転がっているランポス達の死体を見て台のヘビィボウガンを見る。
「どう?私でもこれくらい出来るよ…」
ジンは何も言わずにアーリを抱き寄せて何回も頭を撫でる。
「ああ…えらい!お前はよくやった、ごめんな1人にして」
「うん、怖かった…でも私負けなかったもん」
それから1時間後…
「もう大丈夫なのか?」
「うん、動けるよ」
2人はこの場を離れ安全な付近の村まで降りることにした。
「探すのに少々手間取ってな」
「だから遅かったの?」
不満げに顔を膨らませてジンを見る。
「ああ…まあそうなるな、銃声が何度もあったから急ぎ足で来たんだが」
申し訳なさそうに頭をかいている。
「まあ、間に合ってくれたから許してあげる♪」
「その心の広さに感謝します、では行きましょうお嬢様」
わざとらしい口調だがあえて何も言わずに差し出された手を握り歩き始めた。
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