失踪症候群

3/31
35人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
 午前の市内散策は長門と俺、ハルヒの三人で行われていた。    ハルヒいわく、 「私と組むか、古泉君と組むか、有希と私の二人と組むか、どれかね。あ、みくるちゃんは駄目。キョンがデレるから」    どういう理屈なのかは分からないが、そういう理屈らしい。    少し惜しい気持ちがするのは、おそらく俺がまだ疑っているからだろう。    何をかって?そりゃ、ハルヒの心境さ。   「ちょっとキョン!おいてくわよ!」    まぁ、疑ったところで何かがあるわけでもないな。今は市内探索に集中しておこう。    昼になり、当然のように喫茶店へと集まるSOS団。もはや常連といってもいいかもしれない。    昼食時に行っていたくじびきも当然なくなり、午後は俺が古泉と組む事になった。    その顔を見てみればわかるが、どうやらハルヒは自慢がしたいらしい。何かと言うのは、まぁ俺が言うのははばかられる内容だ。    そして、午後の市内探索が始まった。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!