724人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ
私は今すごく悩んでいた。
どのくらい悩んでいたのかと言えば、それはもう「人間って何で生きてるの?」って喋り場で議論しちゃうくらい。
ごめん、嘘、一回もあの番組見たこと無いわ。
「はぁ」
ため息だってでちゃうさ、この憂鬱は五月のこのメンタル的に落ちる病気なのか、はたまたこのちっちゃな缶に入ったジュースと呼べるのかも分からない物体のせいか…。
私は学校帰りのいつもの帰路に居た。
「あーちくしょーあの英担め!私ばっか授業で当てやがって…」
高校三年生、晴れやかなその青春も実際はどうだか…女子校に通っている私には前二年、春を感じさせずに早々と通過させてしてしまっていた。
オマケに今年は学校でも最悪の噂をもつ英語教師(通称:眼鏡んヌZ←友達銘々)が英語担任になったばかりか、即刻マークを受けた今日。
「かーッついてない!」
中身の無くなった缶が、振り上げた手から一直線にゴミ箱へ飛んでいく。
そうだ、私は最強についてなかったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!