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黙っててもしょうがない、人間観察も十分にし飽きたし、不可抗力(切実)だが話しかける事にした。
ええ、此処が何処なのか。
私はお家に帰れるのか。
この変態にね!!
「あのさ…、ここ何処?」
遠まわしに聞くのも面倒なので、短く絞った。
変態金髪はクルッとこちらに向くと、形の良い唇を釣り上げて極上スマイルで笑いかける。
コイツ顔は良いんだよね、迫力あるわ。
内面に問題がありすぎそうだけど。
「ここは俺の家の地下にある一室だ、ちなみにお前はそこから俺が連れてきた」
この暗さは、夜じゃなくてやはり地下らしい。
問題はその先だ、そこってあれはどう見ても ド コ で も ド ア じゃないか!?
そう、自信満々、さも当然の如く目の前の男が指さした物は、昔懐かし誰もが一度は見たことがあるだろう。
青い猫が持つ超ハイテク発明そのものだ。
それが、よく見ればポツンと壁に寄りかかるように立てかけられていた。
向こうの景色見えてるじゃん!?
それにコイツ、何て言った?俺が連れてきた?
「ああああああああああ!!あッあの手!?」
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