物語りの始まり

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―ここはある時代のある国の物語― 今、この時代に生きる人々は、貧富の差に苦しんでいた。富める者達だけが腹を満たし、懐を満たしていた。貧しい者は見捨てる。いつの時代でもこれだけは変らないだろう。 たったある国を除いては。 その国は悪名高い国として知られている。だが、その国に訪れた旅人達は口を揃えてこう言った。 ―あの国は他の国とは違う。無秩序のような国だが理想の王国だ― だが、それを聞き入れる者はいなかった。
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