小説を読むと、学力が少し上がる……らしい

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龍太郎達は、香奈と別れて自宅があるマンションの最上階へと帰った。 「ただいま」 「ただいまです~」 「……ただいま」 龍太郎は、自分の部屋に向かい、制服を脱いで、スウェットに着替えてリビングに来た。 真珠達は、まだ来ていなかった。 恐らく、まだ部屋で着替えているのだろう。 龍太郎は、普段は全く見ないテレビをつけ、適当にバラエティー番組にチャンネルを合わせた。 今日は、ちょうど今話題のアイドルの、三島すみれがゲストで出ていた。 すみれは、五歳の頃から、天才子役としてテレビなどに出ている。 約十二年経った今では、天才子役からアイドルへと転身して、芸能活動を続けている。 龍太郎は、小さい頃にすみれが出ているドラマを毎週見ており、実は隠れファンだったりする。 龍太郎がテレビに夢中になっていると、真珠達がリビングに向かって来る足音が聞こえたので、キッチンに人数分の飲み物を取りに行った。
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