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「そして、彼には可愛い、可愛い娘さんが二人いるんだ。しかし、親戚もいないし、他に頼める人がいないということだったんだ」
「へ~、二人も娘さんがいたんだ!?……って、つまりどういう事?」
「ここに、引き取るぞ!!」
「ええ~!!何故?別に良いけどさ……」
「理由は簡単だぞ。今から孤児院なんて大変だし、俺は海外だから面倒見切れないしな」
それに、二人ともとっても可愛いから期待しなさい……、と付け足した。
「その娘さん達はいつから、この家に来るの?」
玄関先から扉を叩く音。
その音に気付き、父を待たせて、龍太郎は玄関へと向かった。
その時、父がニヤリと意地悪な笑みを浮かべていた事には気付かなかった。
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