日常の一時

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父親はとある企業の社長をしていて、今は、海外進出で家をかれこれ三年程あけている。 たまに突然帰ってくるが……。              その間、龍太郎は一人暮らしをしている。 龍太郎が住んでいる家は、二十五階建てのマンションの最上階だ。 最上階は、他の階とは違い、一階分全部を使っている。 龍太郎は、エレベーターで一階まで降り、学校へと向かった。 「おはよう龍太郎!!今日もやる気無さそうに歩いてるな~」 龍太郎の背中を叩いて話し掛けてきた男は、小学校からの同級生でずっと同じ組の、加納郁馬……いわゆる腐れ縁というやつだ。 「おはよう!」
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