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香奈をなんとか引き剥がし、無事に自分の席に着く。
まるで、タイミングを見計らったかのように先生が教室に入って来た。
「はい!みんなおはよう!!これから朝のHRを始めます」
龍太郎の担任の先生は、佐田美和というの女の先生だ。
三十路には見えない若々しい容姿や、その明るい性格から、男子女子に関わらず、生徒達からの人気が、ものすごく高い。
授業も全て終わり、時は放課後。
龍太郎と香奈は部活動には、入っていない。
理由は単純明快。
めんどいから。
ちなみに、郁馬は陸上部に所属していて、運動神経抜群の龍太郎を何度も誘ったらしいが、そのたびに断られたらしい。
「郁馬は今日、部活ないのか?」
龍太郎が、何故か一緒に帰ろうとしている郁馬に問いかけた。
「今日は無いよ。顧問の先生がいなかったんだよね~!」
部活が無いからだろうか、郁馬は上機嫌だ。
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