小説を読むと、学力が少し上がる……らしい

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職員室を出た龍太郎は、自分のクラスである、二年五組に向かった。 ちなみに、全校生徒が勉強しているのはB棟だ。 四階が一年、三階が二年、二階が三年で、学年を重ねるごとに下の階に下がっていく。 一階には、サボリ生徒の憩いの場、保健室に、この高校では物好きしか来ない、図書室や、トイレやトイレがある。 ……大事な事なので、二回言いました。 龍太郎は、果てしなく続いているように感じる階段を上りきり、二年五組がある三階へとたどり着いた。 龍太郎は、どうせ朝早いし、誰も見てないだろう、と考え、キックボードの代わりの、そこら辺に置いてあった台車に乗り、クラスまで行った。 クラスの扉の前で止まろうと思ったが止まれず、壁と運命的に出会ったのは、複数の意味で、とても痛かった。
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