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部活があったので、結局郁馬は一緒には帰らなかった。
奴隷になり損である。
郁馬を除いたみんなは、香奈が、親睦を深める為に食事に行こう、と言ったので、学校から龍太郎の家方面に徒歩五分のファミレスに来ていた。
四人用の席に座ろうとしたので、誰が龍太郎の隣に座るかでもめた。
結局、ジャンケンという死闘を制した香奈が龍太郎の隣の席をゲットした。
龍太郎の正面が瑠璃、そのとなりが真珠という席になった。
「う~。龍太郎さんの隣がよかったです~。せめて正面でもいいじゃないですか~」
「えへへ~!いいでしょ!!」
龍太郎から一番遠くなった真珠が嘆いていると、隣になった香奈が龍太郎に抱きつき、からかうように言った。
「こら、香奈!恥ずかしいから止めろ!!」
それに、さっきから胸~が当たってる。
龍太郎は、本当に恥ずかしくて言えなかった。
その表情を見た香奈は、さらに強く抱きつき、龍太郎をからかった。
「えへへ~。どうしたの、龍太郎?顔真っ赤だよ?」
龍太郎は、意地悪そうに言う香奈の顔が見れなかった。
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