小説を読むと、学力が少し上がる……らしい

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龍太郎は、リビングの椅子に座っている真珠達の前に飲み物の入ったコップを置き、向かい合わせに座った。 「ありがとうございます~」 真珠は、置かれた飲み物を持ち、一口飲み、また置いてテレビを見た。 「すみれちゃんが出てます~。可愛いです~!」 どうやら、真珠もすみれのファンらしく、すみれの一挙一動に反応している。 瑠璃も、真珠ほどではないが、テレビを食い入るように見ているのを見ると、どうやらファンらしい。 「はふぅ~。すみれちゃんに生で会いたいです~。握手とサインして欲しいです~」 なんかもう心なしか、真珠の目がハートになってきた気がする。 ライクを通り越して、ラブに行きそうな勢いである。 「ああ~、もう楽しみが何も無いです~。すみれちゃ~ん、カムバッ~クッ!」 すみれが出ていたテレビ番組が終わると、真珠は、人生が終わったかのように嘆き始めた。 これには、苦笑いしか出てこない龍太郎と瑠璃だった。
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