2115人が本棚に入れています
本棚に追加
「いらっしゃいませ!」
ウェイトレスの綺麗な女の人が元気よく挨拶をくれた。
四人は、禁煙席に案内してもらい、デザートや飲み物を注文した。
「お二人さんはもう学校には慣れた?」
香奈が聞くと二人とも首を縦に振った。
「慣れましたよ~。皆さん、いい人ばかりですから」
「……慣れた」
もう、二人が来てから約一ヶ月経った。
最初は、美人姉妹が転校してきたとあって一年と三年の人は大騒ぎし、二年の人は凄く残念そうにしていたが、みんな馴染めて来たのか、大騒ぎはしなくなった。
二人も、最初は疲れたような顔をしていたが、自然と笑顔が増えていった。
……瑠璃の表情は分かりづらいが。
しかし、龍太郎も段々と瑠璃の微妙な表情の変化に気付けるようになってきた。
みんなのドリンクが届いた頃、香奈が嬉しそうに話し出した。
「そういえば、もうそろそろ遠足の時期だね!楽しみ!!」
「ああ、もうそんな時期か」
龍太郎も腕を組み、去年の楽しい思い出などを思い出していた。
「?」
真珠達は、何の事か分からないというような顔をしている。
最初のコメントを投稿しよう!