出会い

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目に映るのは美砂の机に書かれた汚い言葉とその机ごと運び出そうと手を添える男子。 「何やってんだよ……っ!」 美砂の何が気に入らない!? 何でこんな幼稚臭いことをクラスぐるみで……っ 殴り掛かった僕に皆目を見開いた。 どうして僕が怒るのか分からないって顔でこっちを見る。 そんな一方的な乱闘でざわめく部屋に凛とした声が響く。 ―――やめてっ! あぁ、あの笑い声の子だ。 止まらない拳を振り上げながら頭のどこかで認識する。
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