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教室はいつもと変わらない位和やかだった。
ただ佐奈の机が増えただけって感じで佐奈は僕の大きい机にちょこんと座っていた。
「大樹、机誰か持ってきてくれたみたいね」
確かに僕の机も綺麗になっていた。
「そうだな……佐奈、おはよ」
僕の机に座った佐奈に声をかける。
――……おはよぉ
佐奈は周りを気にして小さな声で言った。
「な
「大樹、佐奈って……お前何で知ってんの?」
「え?何言って……?」
「昨日から、何でお前……何なんだよ」
「お前こそ何言って
「大樹!もう良い加減になさい!ごめんね。ちらっと聞いてしまって大樹そういうの嫌いだから少しからかってしまって」
「あ、あぁそうなんだ。……でももう辞めてくれよ」
何の話しをしているの?
俯いた佐奈が異様にちらついて何だか胸がさわさわした。
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