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「本当にごめんね。佐奈さんはもう亡くなってしまったのに大樹ったら」
そう僕の代わりに謝る美砂の言葉が分からない。
「美……砂?何言ってんの?」
「大樹こそ、ほらもう授業始まるよ」
「美砂っ!何言ってんだよ。はぐらかすな!佐奈に謝れ!!」
そう美砂の肩を揺するとその腕が濡れた。
「………っ、泣くなよ」
「大樹の馬鹿」
もう頭ぐちゃぐちゃだよ。
美砂がこんなたちの悪い言葉を使うのも初めてだし美砂が二人きり以外で泣いたのも初めてで頭が割れそうだ。
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